大都市圏から地方への移住に関心が高まっています。かつては定年まで勤め上げた会社員が老後をのんびり暮らすためといったイメージでしたが、今は若者や子育て世帯など現役世代が目を向けるようになっています。背景にあるのは都会の生きづらさや価値観の多様化が背景にあります。全国の自治体の担当者を置いて移住相談を受ける「ふるさと回帰支援センター」(東京)への相談件数はコロナ禍の一時期を除き増え続けています。2024年は年間約6万2000件に達し、2025年は7万件を超えているようです。実際の移住者も増えており、全国的な統計はないものの、例えば人気移住地である長野県は移住者を「県外から新たな生活の場所を求め、自らの意思により県内に転入した者」と定義し独自に集計されています。それによると、2024年度の移住者は3747人。5年前から6割増えました。移住を考える人の年齢層も変わっており、ふるさと回帰支援センターへの相談者を年代別に見ると、2008年には50歳代以上が7割でしたが、その後現役世代が増え続け、2024年には40歳代以下が約7割を占めるようになりました。