建物の老朽化と住民の高齢化という「2つの老い」がタワーマンションに忍び寄っています。バブル期前後に建ち、タワマン第1号と言われた「与野ハウス」(さいたま市)の完成から48年経過しました。また、築30年以上になる物件は全体の約1割を占めるそうです。大規模修繕工事を高齢住民らが負担することになるが、多額の費用の捻出や住民間の合意づくりは難しく、人口増と街のにぎわい創出に貢献してきたタワマンの影の部分が見えつつあります。与野ハウスは4回目の大規模修繕工事に少なくとも3億円以上掛けられたようです。しかし、エレベーターをはじめ設備は古くなっており、修繕積立金を値上げしないと積立金はいずれ不足するようです。耐震性に問題があり、建て替えも懸案されているようです。